南予の宇和海沿岸地域の傾斜地で行われるかんきつ農業システムの日本農業遺産認定に向け、地元の機運向上を目的としたシンポジウムが28日、愛媛県宇和島市吉田町東小路の吉田公民館であった。参加した約250人が農業遺産の意義について理解を深めた。
 シンポは南予の市町やJAなどでつくる県南予地域農業遺産推進協議会(会長・大城一郎八幡浜市長)が2016年12月に八幡浜市で開催したのに続き2回目。国連大学サステイナビリティ高等研究所の永田明シニア・プログラム・コーディネーターが国内の世界農業遺産8地域を紹介し、「農産物のブランド力向上や、地元農家などの意識変化に直結する」と強調した。